知っておきたい株式欄の見方
1 新聞の株式欄の見方
上場している会社の株価を知りたい時には、新聞の株式欄という証券市場に関するページが参考になります。そこには、証券取引所で売買されている銘柄の株価の動きや売買高などの情報が日々掲載されています。
その中で、前日の株価の動きを一覧にした相場表は、各銘柄が業種別に分けられ、証券コード順に掲載されています。
- 銘柄(めいがら)
会社の正式な名前ではなく、略称が使われます。 - 始値(はじめね)
その日の最初に成立した値段。 - 高値(たかね)
その日成立した最も高い値段。 - 安値(やすね)
その日成立した最も安い値段。
(白抜き数字は、今年の最安値を記録したことを表す) - 終値(おわりね)
その日の最後に成立した値段。 - 取引の活発な銘柄は、朝9時から午後3時までの取引時間内に、何百回も値段がつきます。そこで株式欄では上の4つの代表的な値段(四本値(よんほんね)といいます)を掲載してその日の値動きを表しています。
- 前日比(ぜんじつひ)
前日の終値と当日の終値との比較。△は値上り、▲は値下がり、0は変わらず、-は前日または当日取引が全くなかったことを示します。 - 売買高(ばいばいだか)
その日の売買が成立した株数。売買高が急に増えたりした場合は、投資家の注目を集めているといえます。
2 株式指標とその算出方法
株価は、個々の銘柄を見ると、同じ日でも値上がりしている株もあれば、値下がりしている株もあります。
そこで、新聞の株式欄には個別銘柄の相場表の他に、市場全体の値動きを示すものとして株式指標欄が掲載されています。株式指標にはいくつかありますが、代表的なものとしてTOPIX(東証株価指数)と日経平均株価が広く使われています。
いずれも個々の銘柄の値動きではなく、市場全体が上がったか、下がったかを見るためのいわば市場の平均的な株価を見る株価指標として使われていますが、両者の違いをごく簡単に言うと、日経平均株価は株価の平均であるのに対し、TOPIXは時価総額(株価×上場株式数)をポイントで表したものになります。