授業展開例(1) 横浜市立潮田中学校 力丸先生

株式学習ゲームを「夏季休業中の課題」に活用できる 取り組みの提案

応援したい会社を調べて発表しよう!私たちの応援したい会社

時間数:4~5時間

株式学習ゲームに新たに取り組む場合は、説明に1時間必要。

分野:公民

指導要領との関連

~私たちと経済~

  • 具体的な事例を通して経済的な見方・考え方の基礎を養う。
  • 社会における企業の役割と責任について考えさせる。
  • 様々な資料を適切に収集、選択して多面的・多角的に考察し、適切に表現する能力と態度を養う。

目的・ねらい

具体的な会社調べを通して、関連する資料を適切に収集、選択して多面的・多角的に考察し、会社にとどまらず社会全体にとって「最も望ましい選択(最良の選択)」を提案させる。

家計の消費活動から発展させ、生産・流通などを担う企業の活動に関心を向けさせる。その際、身近な会社を一つ取り上げ(この会社のことを以後「応援したい会社」と記述する)くらしとの関わりから企業の役割や社会的責任について考えさせることで、経済活動全般に対する興味・関心・意欲を高める。
具体的には、夏期休業中の比較的余裕のある時間を活用し、おもに次の3点の学習に取り組む。

  1. 現地(店舗・会社)へ訪問し、取材(観察・調査・聞き取りなど)を実施
  2. 新聞やテレビで、応援したい会社に関連する記事・ニュース・株価の動き等を収集
  3. 調査内容の分析→課題を設定→解決のための提案を考察

その際、環境への取組みやメセナ(文化・芸術活動に対する企業の支援)などにも注目させ、企業の社会的責任・社会貢献に眼を向けさせる。これらを踏まえ、コンピュータや情報通信ネットワークなどを積極的に活用し整理したうえで、報告書にまとめ発表させ理解を深めさせる。

学習目標

1.調査活動を基に考察する

身近な会社の観察・調査・聞き取りなどの活動を基に、私たちのくらしと企業との関わりについて考察する。
その際、調べる会社を分析するためのフィルターとして同業他社との比較を活用しさらに理解を深める。

2.株式学習ゲームに参加し活用することで、体験的に理解する

株式学習ゲームに参加し、応援したい会社の株式を購入し、その株価の動きを夏期休業中に見つめていくこと(夏期休業中に取引が可能になれば、取引した理由などをメモとして記録し積極的に参加することも可能になる)、さらに夏期休業後に再度株式学習ゲームに参加すること、さらに応援したい会社や経済・社会全般に関する新聞・テレビなどの記事・ニュースについて収集活動を行うことで、応援したい会社を取り巻く社会的・経済的事象を多面的・多角的・体験的に理解する。

3.課題を設定し発表する

自ら課題を設定し、解決のための提案をコンピュータや情報通信ネットワークなどを積極的に活用し、わかりやすく整理した報告書(または、パワーポイント)を作成し発表する。

4.社会における企業の社会的責任・社会貢献について理解を深める

調査活動や報告書の作成・発表においては、環境問題や女性の登用、メセナなどの問題に積極的に取り組んでいる企業に注目し、企業の社会的責任・社会貢献について理解を深める。

授業展開のイメージ

STEP

調べる

第1時

夏季休業中の課題についての事前学習①

  • 応援したい会社を決める

ワークシート①「株式学習ゲーム上達の秘訣」 pdf:248KB) word:46KB)

STEP

活用する

第2時

夏季休業中の課題についての事前学習②

  • 株式学習ゲームに参加する
  • 夏季休業中における課題学習の進め方について説明する

ワークシート②「コンビニ大改造計画」 pdf:110KB) word:43KB)

STEP

考える

第3~4時

夏季休業中の課題についての事後学習①~②

  • 夏季休業中の記入したワークシート②を基にレポートを作成し発表する。

報告書(パワーポイント)

評価の観点

  • 応援したい会社に関する課題を積極的に設定し解決しようとしているか。(関心・意欲・態度)
  • 課題解決のために、多面的・多角的に考察することができたか。(思考・判断)
  • 取材を通して適切な情報を収集し整理できたか。新聞・テレビの記事やニュースなどから必要な情報が収集できたか。(資料活用)
  • 自分の意見をまとめ内容をわかりやすく伝えることができたか。(技能・表現)
  • 具体的な事例を通して経済的な見方・考え方の基礎となる知識・概念を理解することができたか。(知識・理解)

TOPへ