授業展開例(2) 青山学院中等部 藤森先生
「良い会社を調べて応援し、交流しよう!」
中学社会 公民分野の授業
時間数:16~20時間 |
分野:公民 |
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指導要領との関連 ~私たちと経済 市場の働きと経済~
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目的・ねらい
消費者・株主・社員を大切にし、なおかつ社会に貢献している優良な企業をみつけて株式を買い、中・長期にわたって応援し、交流することで、経済活動に参加している実感をもたせる。
また、みんなで優良な企業を継続的に応援することで、経済や社会をよりよい方向に変えていくという社会的責任投資の考え方を学ぶ。
その会社のことを知りもせず、利益だけを求めて短期的な売買を繰り返すのではなく(短期頻繁売買の禁止)、社会に貢献している優良な会社を見つけ、継続的に応援し、交流することを通して投資の本質を学ぶ。
学習目標
- 「思考力・表現力」を培うために、「株式学習ゲーム」の発展教材である「私たちの応援したい会社」を活用する。
- 会社調べを通して、業績や財務や株価チャートに注目させ、どのような会社が長期的・継続的な投資にふさわしいかを考えさせる。
- 利益の追求だけでなく、社会的責任を果たしている企業かどうかという視点で会社を調べさせる。
授業展開のイメージ
STEP
発表する
第3時
調べたことをふまえ、自分たちと関わらせて考えたことを説明させる
- ⑦応援する会社がさらに発展するような提案を考えさせ、レポート作成時に調べたこととともにポスターか模造紙にまとめる。
- ⑧チームごとに⑦「プレゼンテーション」させる。
STEP
交流する
第4時
手紙で会社とアポイントメントをとる
出前授業・会社訪問で社員と交流する
- ⑨返事の届いた会社に「礼状」を書かせる。
- ⑩「社会的責任投資(SRI)および投資の本質」について考えさせる。
- ⑪「出前授業もしくは会社(工場)訪問」の実施。
- ⑫学んだことのまとめと「感想」を書かせる。
評価の観点
- 企業研究レポートの作成やプレゼンテーションに意欲的に取り組んだか。(関心・意欲・態度)
- 会社調べの際、新聞やインターネットを利用して適切に情報を読み取ることができたか。(資料活用)
- 長期的・継続的投資には何が大切かを、企業研究を通して真剣に考えたか。(思考・判断)
- 企業の社会的責任・社会的責任投資について理解することができたか。(知識・理解)